第30話    帰宅

チサが「そろそろ、こっちの家だからバイバイ」とユキコに手を振った。

チサは家に入って行くと、自室に入り自分のベッドの上に寝ころんでいた。

ユキコから電話があっても、チサは寝ていたのか気付かなかった。

サユリが「チサ?今まで寝て居たの?」と気になって声を掛けると、時間は19:00を回っていた。

チサが「いけない。夕飯の事をすっかり忘れていた」とベッドから起き上がり、下に降りて行った。

夕飯のおかずは、漬物、煮物から炒め物まであり、何から食べようか迷っている様子だった。

チサが「ご馳走様でした」と声を掛けると、サユリがチサに「ご飯美味しかった?」と返事を返した。

チサが「美味しかったよ。ありがとう」とサユリの返事に素直に答えた。

その後「ただいま」とショウタが家に帰って来た。

チサが玄関まで行って「お帰り、お父さん。今日、授業中寝て居たからすっかり元気だよ」とショウタにガッツポーズをした。

ショウタが「でも、授業中居眠りをして居たら怒られるから、気を付けることだな」とチサの鼻をツンと小突いた。

サユリが「ショウタさん。お帰り」とショウタのスーツを脱がしてハンガーにかけた。

ショウタはシャツを脱いで、洋服に着替えて夕飯のおかずを食べて、ビールを飲み、1日の仕事の疲れを癒していた。

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