恵子が「ショウタ、起きなさい」とショウタを起こした。

ショウタが「母さん。あれ？父さんは？」と尋ねると、恵子が「父さんなら、外で体操をして居るわよ」と恵子が答えた。

ショウタが「いつものルーティンだな」と少し横目でサナギを見ていた。

恵子が「父さん。もうすぐご飯ですよ」と声を掛けて、サナギは「うん、分かったよ」と簡単な返事をしていた。

ショウタは椅子に座ると「父さんは、何時も身体を動かすのが好きだね」とサナギの話をして居た。

恵子が「そうね？父さんは、昔仕事をして身体を動かしていたから好きだったのかもしれないわね」とサナギの事で微笑ましく返事を返していた。

サナギが外から家に入って来て「ショウタは今日休みだろう？」と話し掛けて来た。

ショウタが「あぁ。休みだけど・・・」とサナギに返事をした。

サナギが「母さんと僕とショウタで、何処か出掛けないか？朝日山と言う山があるんだが、そこには朝日神社があるから、そこへ行こう」とショウタと恵子を誘った。

久しぶりのお出掛けに、サナギも恵子もショウタもワクワクしていた。

歩いて行くと其処には少し小高い山があってそこが朝日山とサナギに教えて貰い、少し大きめなリュックにお弁当と飲み物を持って背負って行った。

朝日山の山は、空気が澄んでいて、霧が所々に掛かっていた。

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