窓から青くて丸い地球

ヤッキムン

宇宙船

宇宙船に乗りこんだ。


今日は、船内の展望レストランでのお仕事なんだ!


「よろしくお願いしますー」

あいさつする。


「こちらへ、どうぞ」

レストランに案内された。


「お客さん用のグラスを布巾できれいに磨いてくださいね」


「わかりました」

うちは、布巾をもらって、グラスを磨きはじめる。


丸い窓から、青くて丸い地球も見える。


「うわっ!もう、窓から地球、見えるんですねっ!いいロケーションですね!」

うちは、興奮して、レストランのチーフに言う。



しばらく、グラスを磨いていた。


「明日から、レストランのスタッフとして働きますか?」

チーフに言われた。


「よろしくお願いします」

うちは答える。



休憩時間。

QKルームっていう名の休憩室に行く。


チーフに、ロッカーと、ベッドに案内される。


ベッドは寝泊まり用。


3段ベッドだ。


「今、3段目なら、あいてるんですけど、いいですか?」

って聞かれた。


「はいっ!」

今日からは、自分の居場所だ。



「「よろしくね~」」

同じ3段ベッドを使うスタッフに、あいさつされた。


うちは、ちょっと前に産まれた赤ちゃんの写真を見せる。


「うちと奥さんとを混ぜ合わせたような可愛い赤ちゃんなんですよー」


「「うわっ!めっちゃ可愛い」」


「ありがとうございます!これから、よろしくお願いします」


優しそうで面白そうな、ふたりの先輩で、良かった。



地球に戻って来た。


「3日後、また、よろしくね」

チーフに言われる。


「はいっ!」

うちは、宇宙船の空港から、スケボーに乗って、家に帰る。



「ただいま~」


「おかえり~」

赤ちゃんを抱っこした、可愛い奥さんと、久しぶりに会う。


「ただいま~」

うちと奥さんとを混ぜ合わせたような可愛い赤ちゃんのほっぺをツンツン。


赤ちゃん笑ってくれた。

「可愛いな~!ふたりに似て」


「宇宙は、どうだった?」


「窓から地球も見えたよ!めっちゃ良いルートを運航してた」


「へぇー、良かったね」


「うんっ!」



うちと奥さん、そして、うちと奥さんとを混ぜ合わせたような可愛い赤ちゃんとで、夜ごはん。


「美味しい~!」



3日後、また、宇宙船に乗る。


展望レストランで、開店前に、テーブルや窓をきれいに拭く。


窓からは、青く丸い地球も見える。



やがて、展望レストラン、オープン。


「いらっしゃいませ~」


お客さんたちも、やって来る。



今、いろんな星を開拓中。


ホテルも建設ラッシュ。



「はよ、また地球に帰って、うちと奥さんとを混ぜ合わせたような可愛い赤ちゃんに会いたいな~!」


「「それな」」

ふたりの優しくて面白い先輩も言ってくれる。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

窓から青くて丸い地球 ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ