第24話パパの秘密
息子は僕が障がい者とは知らない。
だが、脳の病気とは理解している。
3年前まで、普段は杖を使っていた。
右足が動かなかったのだ。道を歩くとき、嫁さんはスタスタと先に歩いていたが、息子だけは歩調を僕に合わせて歩いてくれる優しい子供だ。
いつはパパの秘密を教えなければならない。
16年間治療している。
痩せなければ人生は変わらない。
肥満治療をしている。週に1度の注射と、每日の飲み薬の二刀流で痩せようとしている。
しかし、105㎏から94㎏まで落としたがリバウンドして99㎏が今の体重である。
息子にパパが痩せている時代の写真を見ると、「弱そう」と、言った。
息子は生まれた時から、太った僕しか知らない。
再来週、久しぶりに息子と食事である。
肉が食いたい!と言っているので、焼き肉ランチかな?
新瑞橋で焼き肉屋のランチはあるのだろうか?
僕の障がいは、内部障がいなので他人は分からない。
嫁さんでさえも、甘えているとか言う。
何としても、来年は行政書士の資格を取り高い登録料を支払い活動しなくては。
行政書士は足掛かり。
上位資格を目指す。
50歳までに、コンプリートしたい。
今度の食事の時に息子に秘密を話そうと思う。息子のなにかが変わるかも知れないが。
何故パパが一緒に住んでいないのかも、話すつもりだ。
嫁さん達は僕の事をボロカス言っているみたいなので。
義弟は、結婚式すら僕を呼ばなかった。
人の金で散々、焼き肉屋で飲み食いしたのに、僕に何の挨拶も無かった。
アイツのような人間をクズって言うのだ。
お義母さんが相当僕の悪口を言っていたらしいし。死ぬ前に、ありがとうございました。と言ったが遅いわ!
息子には正しい情報を伝えないと僕に絶望するだろう。
障がい者であること、何故同居できないかの秘密を話すつもりである。
パパの苦悩を伝えたい。
後、貯金して登録料を作らなくては……。
パパ頑張ってますよ!と、パパの背中を見せて息子にも勉強など頑張ってもらいたいものだ。
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