第13話 NPC

 怖い話とは違う話と言った方が正しいかもしれませんね。あれ以来ゲームが触れなくなっただけのお話。


 ゲームにはNPCやクエストというものが大概あると思うんです。と言うか有りますよね?

 僕も当時はそういうものにハマっていて片っ端から話しかけたりしてました。NPCってたまに不自然な挙動をすることがありませんでしたか?

 僕には少なくともありました、設定されていない挙動をするNPCが。それ自体は些細なものに過ぎないでしょう。クエストにはお尋ね者ですかねそういうのがたまにあって、ドット絵のキャラクターと名前が表示されているというものだったと記憶しています。

 例に漏れずあるNPCに話しかけると■■を探しています、どうか見つけてくれないでしょうか?と言った内容だったはずです。

 正確な内容だったように思いますが間違えていたら申し訳ないです。何せあの出来事以来ゲームには苦手意識が生まれて、話がそれてすみません。ともかくそういうゲームだったのです。

 他にもアイテムを見つけてきてほしい。という内容のクエストもあったかと。


 その日もそんなクエストを受注していたように思いますが、違和感がありました。キャラクターの名前がゲームっぽくなかったのとなんとなく聞き覚えがあるような見覚えがあるようなそんな感覚が、首をもたげていたのです。

 まぁその時は、気にも止めていなかったというよりは気にする気になれなかった。所詮はゲームに過ぎないという感覚がそうさせたのかもしれません。

 その日以降、そのゲームをしていると似たような感覚を覚えるようになりました。


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