不幸な俺が平和に暮らすには

ぬあ丸

第1話 なにかの始まり

俺の人生いいことなんてなかった

妻に捨てられ家を追い出された挙句借金まで

そんな俺が生きる希望なんてあるわけもない、そう思っていたのに、、、


俺は三十路の会社員だ。数年前に妻に浮気され離婚した妻に借金を負わされ借金取りに家を売られた不幸なだけの、ただの社会人だ

「今日も残業かぁ」今日も借金を返すために仕事三昧。帰っても食って寝るだけの生活

そんな生活に嫌気が差し始めていた頃、それは突然来たんだ。

仕事帰りに立ち寄る誰もいない静かなコンビニ前、背後に気配がして振り返るとそこには大きな蜘蛛が!!

人の背なんか遥かに超える蜘蛛と目が合いびっくりしていたら蜘蛛の上から人の声がして気になって上を向く

そうすると蜘蛛の上の人がこちらに向かって飛んでくるではないか!勢いがあり風で目を閉じたら風がいきなり止まってびっくりして目を開けるとそこには天使のように綺麗な人が黒いコートをなびかせながらこちらを見て微笑んでいた

その整った顔立ちに惚れそうになってしまう。よく見ると女性のようだ、髪が短いから気づかなかった

女性だとしてもあまりにきれいに整った顔立ちに見惚れてしまった。そのことに気づいたのか相手がこちらに近づいてくる

近づいてきたことに驚いて後退る。一見、何を考えているのかわからない顔つきに怖気付いてしまって後ずさっていたはずの足が止まる

相手がこちらにお互いの息がかかるほどに顔を近づけてきて不覚にもドキッとしてしまう

すると、突然宝物を見つけたように笑ったかと思うと口付けを急にしてきて、俺は突然の出来事に腰が抜けてしまいドサッと地面に倒れ込む。それを支えるように腰に手を回してきたかと思うと腰にあった手は腰を持ったまま上がりお姫様抱っこをされてしまう

さっきの出来事だけで一生笑い話に困らない衝撃的なのにあろうことかキスまでされてしまい俺は考えることができなくなってしまっていた。何事もなかったようにその女性は俺をお姫様抱っこしたまま蜘蛛の上に跳び乗る

「やっと見つけた!私のお兄様!」そう言われ俺は抵抗することもできず疲れから眠りにつく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る