第16章

第16話

「お父様、お母様、失礼致します。」


リリィは、扉をノックし、父と母が居る部屋へ入った。


「この間の見合いの話の事かな?」


リリィは静かに頷き、言葉を続けた。


「私、お見合いは致しません。…そして、この家も継ぐ気はありません。」


「何だって…!?」


リリィの突然の宣言に、リリィの両親は絶句した。


「私は、私の愛する人と共に、これから生きていきます。」


すると、そこへユリアがやってきた。

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