第9章

第9話

「ねぇ…ユリア…。」


私は、少しベッドから身体を起こしてユリアの名を呼んだ。


「…何?リリィ…起きて大丈夫なの?」


ユリアの問いに、リリィは、静かに頷いた。


「私…ユリアの事、好き…。」


ユリアは目を丸くしたが、切なげな表情をしていた。


「それは…メイドとして…?それとも、姉の様な存在として?それとも…」


次の瞬間、ユリアの唇はリリィの唇によって塞がれた。


「…恋愛的な意味として…。」

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