第2話
「私たち、魂って言うか……なんかそういう物を半分に分け合ってるのかも知れない。って最近思うのよね」
夏の暑い日差しの下で、グラスの中で泡が上昇していくのを眺めながら美代は笑った。
私はそれをぼんやりと聞きながら、でも少し嬉しくて頷いた。
「そうだね……そうかもしれない」
美代は満足そうに「そうでしょう?」と言って炭酸が抜けかけたソーダ水を飲んだ。
「きっと前世とかでも、一緒だったんだよ」
「そう思う……うん」
前世とか輪廻転生なんて言うと笑う人もいるかも知れないけれど、美代とは本当にどこか精神的な部分で繋がっているように感じた。
暑い日差しの隙間から吹いていく海風が心地よくて、私たちは他愛もないお喋りに花を咲かせた。
抜けるような青い空が眩しくて、美代の声が心地よかった。
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