地図屋
『地図屋』の看板が立て掛けてある。
迷い道からの袋小路。
行き止まりの脇にある扉を開ければ、気だるげな挨拶が聞こえてくる。
こんな店、調べれば何でもわかる今の時代に必要なのかと呟けば。
「それが結構売れるんだよ」
女店主は不気味に答え、圏外になってる携帯端末を指差した。
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