蛇外

 大きな蛇が討伐された。

 森へ踏み込んだ娘を食べたとして、若者達に討たれ息絶えた。

 鋭利な刃は体を穿ち、見るも無残な死体となった。

「娘の苦痛はこんなものじゃない」

 眺める大衆は口を揃えて亡き娘を嘆いた。

 後日。

「アナタと一つになれて私は幸せです」

 森の中で、娘の手記が見つかった。

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