雨線路3
第33話
P26
奥の方で、果物の皮を廃棄処理していた西村ことり(優波の姉で、琴里。)が、お茶の薬缶を持って来た。だいぶん、紫陽花祭などで売れ残ったので冷凍していたデザートなどを、従業員用にわけておいてあるから、琴里にとっては、助かっているようだ。…朝ご飯用にと、柔らかく解凍していたもの。琴里が来ると、優波は、洗い場へ隠れた。
「ゆりの花の事を…ちょっとね。」
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