第十一章    ~ 姫 ~

第44話

「貴方がワタシの強さじゃ・・・」


言いかけてコトバが止まった・・・


「違うわ。わたしは自分が嫌いだもの」


『貴方が自分を嫌ってワタシが出来たのよ?』


そぉ言うと、また淋しげに微笑んだ


「でもワタシだけの弱さじゃナイって、どぉゆぅコト?」


もぉワケが分からナイ


『待って!落ち着いて・・・』


『ワタシをも司る者なんだから、しっかりしてよ・・・』


コノコトバに我に返ったワタシは


ゆっくり話しを聴くコトにした・・・

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