第四章   ~ 誘唄声 ~

第5話

門にも誰もいナイ・・・


気配すら感じナイ・・・


なのに歌声が聴こえる・・・


それはまだ幼い少女の歌声・・・


木々が風に揺れ


その声はとぎれとぎれに聴こえる


優しく心地よい歌声・・・


こんな優しい声は初めてだ・・・


錆びた門を押し


ワタシは誘われるまま扉を開いた・・・


その瞬間ワタシは凍りついた・・・



声とは全然違うその冷たい瞳に・・・

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