†血に染まった紅い糸†

第10話

それは、孤独に染まった


少女の話・・・


彼女は、自由と引き換えに



孤独に染まった少女・・・



毎晩 毎晩彼女は


何かを求めた。それは愛なのか


何なのか・・・



彼女は一体、何を求めた?



自由?愛?孤独。それとも?


彼女は孤独に染まり


小指に纏いし紅い糸・・・



毎晩、毎晩千切り続けた・・・



手首を切り、泣き叫んでも


誰も来ない。分かっていても


彼女は止まる事を知らない。



何故ならば、孤独に染まった彼女だから・・・



永遠等ない。


彼女はそう繰り返し、小指に纏いし


紅い糸を千切り続けた。



ただひたすらに無意味と、分かっていても・・・



彼女は何を欲しがった?


自由と引き換えに孤独に染まった彼女には


愛すら、期待しないの?



信じたい。信じたくない。そう繰り返す・・・



そして手首を切り裂いては


誰も救い等無いのに


泣き叫ぶ。彼女は何を



求めている?



小指に纏いし紅い糸。


くい込んで、くい込んで


血に染まっても



何時まで彼女は千切り続ける?





いつか、彼女が求めているものに気付きます様に・・・

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