†虚無 孤独 血に塗れたhospital†

第9話


ここは何処?僕は何処へ行くの?


連れ去ら歩くのは


深い森の暗い中、僕は何処へ?



暗い 暗い森の中、聞こえてくるのは鳥の声。



僕は何処へ?僕は何処へ?


やがて辿りついたのは、廃墟の様な病院。


これは何?



年老いた番人に渡されたのは


錆び付いた鍵。


そうか、此処が僕の新しい部屋?



部屋は静かに、僕を待っていた・・・



渡された薬。それは


僕の壊れた思考回路を治す


薬でした。



そう。此処に入院なんだね?



隣から声がするよ?


悲鳴の様な、叫び声の様な・・・


迎えなんて来ないのに



誰かが、迎えに来ると信じた悲鳴が・・・



また、独りいなくなったね?


不思議なの。此処は毎日


一人ずつ誰かが、居なくなる。



何処に行ったの?消えたの?



また聞こえる悲鳴。


毎晩 毎晩繰り返されるのは


死と言う名の、救いの手術でした。



生きたまま、縛られ首を絞められ血を吹き出す・・・



また手術が始まるよ?


次は誰?僕かなぁ?


毎晩死と言うなの手術は



繰り返される。手術台は血に染まり腐り果てて・・・



また今夜も聞こえる悲鳴。


誰かに神様が、迎えに来たんだね?


血に腐った手術台の上で



冷たくなっていく体・・・



毎晩 毎晩儀式の様に


繰り返される手術・・・


いつかは、僕にも・・・




血に染まり腐った手術台の上で、最後に見る夢はどの様な夢?

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