第2話

温度小町おんどこまち様。貴女はたった今、死にました。』



『ええ、そうね。』



『しかしこの死は運命とは異なります。』



『……どういう、こと?』



『なんらかの力が左右し、貴女の運命はねじ曲げられました。神は運命の修正を提案しておられます。』



『……それで?』



『選択は2つです。異世界で新しい人生を生きるか、元いた世界に戻り、運命の修正を図るかです。どうされますか?』



『ふふ、そんなの、決まってる。』





私が望む、私の人生は……。





『選択が実行されました。温度小町様。今度は良い人生を。』


『そう、願うわ。私も。』





幸せを手に入れられた、はずだったのに。

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