死にそうになって、死ぬ気で逃げて

残酷な世界を終わらせようとして、

自分の力で終わらせることも出来ず。

見ず知らずの男に諭されて、生き延びて

……今、何故か、その男と一緒に居る。

この数奇な出会いが正解か、間違いか

あたしにはちっとも分からない。

だけど、少なくとも間違いじゃないって信じてみたかった。

きっとそれがあたしの間違いだった。

家を覚えた捨て猫は

どうやったらもう一度野良猫に戻れるのだろうか。

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