第19話

「・・・ちっ。」



不服顔の奏も含めて、4人でお弁当を食べた。



その後、私も奏も仕事に追われ、一息付いたのはもう定時を回る頃で。



持ち帰れる仕事を鞄に詰める。




奏が組の仕事の間は、残った仕事と勉強に集中。



じゃないとなんだか寂しくなってしまうから。



極道の世界には、女性は干渉できない部分が多々あるのは、当たり前のこと。時代錯誤なんて言葉があるけれど、実際に【力】が絶対の世界で、女の人がやっていくことが困難なんだからしょうがないんだ。



奏は、そんな世界を理解していれば、見る必要は無いと言う。



私たち女性には到底理解出来ない部分もあり、悪戯に気分を害する必要は無いからだと。



私はそれで納得している。



私にも、私にしか理解できない行動の一つや二つはある。



ただ、奏が理解し、見守ってくれればそれでいい。



だから、奏は、よっぽどのことが無い限り、私を組の仕事には連れて行かない。



CLUBの巡回には行ってるけど。

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