第378話

秋の顔が、情欲に歪む。



私の指は、胸の突起から降り、引き締まったお腹へと下っていく。



反対の手は休みなく腿をさすり、秋の身体は熱く反応する。



「………ック、」



秋の切なげな息が吐き出され秋自身が反応するのを、自身の身体の下、感触で感じる。



「私ね、秋が私のせいで嘲られるのは嫌だから。だから、そういうとこはちゃんとしよう。」



「・・・・ん。」



私の気持ちは秋に伝わってくれた様で、秋は長い睫を少しだけ伏せて、バツが悪そうに顔を歪める。



「でも、私も、ゴメン。」


「・・・何故謝るんだ。」



私のいきなりの謝罪に苦笑いをこぼした秋は、伏せていた目をまっすぐに向ける。



「ん?んー、いつまでも一緒にいたいって……なにもかもをほったらかしにして一緒に、って感じ、分かるから?」



疑問系だらけの私の言葉に、秋が目を見開く。



「・・・・俺も。」



すぐさまそう言った秋は、嬉しそうに笑った。



「・・・一緒だね。」


「だな。」



お互い笑みを浮かべ、どちらともなく重なり合った唇は、やがて深く、荒い口付けへと変わる。




・・・・結局、夕食前に再び深く繋がりあった私たち。



「・・・・マジ無理。」



外に食べに行くのはいいけど、腰が痛い。



辛い腰をすりつつ、エレベーターを降りることが出来たのは、夕日がすでに沈み、スマホの画面が20時を回ってからだった。

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