排除
第5話
side 夏流
「それで・・・?このくらいで許す訳無いわよね?」
「ハッ‥‥‥‥ん、マジかよ‥‥」
グランホテルの一室。
とても大きな窓に写るのは、
男の上に跨る、女。
繋がったままの私達の表情は正反対。
笑顔で見下ろす私と、快楽に顔を歪める朔真。
許すわけないわ。
「有耶無耶になったけど、あの女、貴方に触れたわよね?」
「ッッ、んっ、」
体を少し動かした私に素直に反応を見せた朔真の体は、快楽に歪む。
可愛い‥‥、でも、許してあげない。
朔真の耳元へ、口を寄せた。
「あの女、排除するから。」
「・・・・・っ、」
目を見開いた朔真に、微笑んだ。
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