第22話

俺も健全な男子高校生なわけで、性欲もあれば他に趣味だってある。




ネカノより、リアルな彼女が欲しい。




---、




今週も同じ平日だった。学校が終わるとダッシュで帰ってEGGをする。相変わらずMATUはくそ野郎だし、KOKIさんは一人でなにかしてた。KURIさんはインしたりしなかったり、まちまち。そしてMAMEは相変わらず可愛かった。




学校でも、三菱はスマホばっかいじってて、相変わらずラミちゃんは引けてないらしい。滝川はネトゲを休んで週末の合コンのために男を磨くとはりきっていた。



俺も、それなりに。髪型どうしようとか服装どうしようとか、それなりにそわそわした平日を送っていた。



待ち合わせは土曜日の午後6時。滝川の兄貴は大学生。20歳を超えた奴らの合コンとなればそんな時間になるのは想定内だった。



俺は親に滝川の家に泊まると言って家を出てきた。合コンが終わったら滝川ん家に泊まる気でいるから嘘はついてない。



……滝川が女とどっかに消えなきゃ、だけどな。




「かわいい子いたら俺に譲れよ!」


「はいはい。」



滝川の兄貴とその友達1人との待ち合わせ場所で待っている間、ずっと緊張していた。



リアルな女と話すのはなかなか久しぶりな気がする。

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