第49話
そんなことがあった日の昼。いつものように合流した真姫にあれらのことは言わなかった。
だってそんなこと言ってみ?韓国ドラマ並みに真姫が首裏を抑えて叫ぶよ。真姫ママが絶賛沼中の韓国ドラマを一緒に見ている真姫のことだからこれは固い。
これ以上すると相手に突撃しかねないし、巻き込まれたらめんどくさい。
「でね。ハゲが誘ってきて。キモいって言ったら笑ってんの。全く効いてないのが怖くない?打たれ強すぎて怖かったわ。」
なんて、まんざらでもない様子で職場のハゲ同僚のことを語る真姫を前にしても、もちろんあの話はしない。
「…ていうかあなたちょろすぎよ。ハゲのことちょっといいなとか思ってない?」
「は?そっ、そんなわけないし!誰っ、誰があんなハゲを!」
「動揺エグいんですけど。」
…これは近い内に付き合うな。真姫のことを考えて、ここで有栖美月のことを暴露して怒りでハゲのことを考えさせないようにすべきか、本気で悩んでしまった。
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