第67話

「ここはホントの姉妹になりたいとか、綺麗なことを言わないといけないんでしょうけど、もう無理なの。彼女と私は、もう引き返せないところまで来てしまった。はっきり言って、どうなろうがどうでもいい。そんなこと思う私は最低?でもされ続けてきたことは無かったことにはできない。」



「ならいい。お前を苦しませるものは全て排除してやる」



そう言った奏の顔はゾッとするほど綺麗に静かに微笑んでいた。



「今回は黒蛇も絡んでるから白虎も協力することになった。」



「だから学校で私の護衛をしてくれると?」



「ああ。黒蛇はガキの集まりだからな。俺が手を出すわけにはいかない。

黒蛇は白虎が潰す。」



「なんだか私とまりかのことでみんなが巻き込まれてる、ね。」



「いずれ潰すことになってたんだ。それに今回は親父がキレてるしな。怪我をするのはあちらさんだろうな。」



「でも奏、怪我しないで?かすり傷でもできたら接近禁止令だから。」



涙を浮かべる私に、奏はとても嬉しそうに微笑んだ。



「今回はまけてくれないだろうな。・・・分かった。だからお前は何があろうと俺からブレんな。分かったな」



「はい」



私達は固く抱きしめあった。





これからくる嵐にそなえて・・・

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