第30話

「・・・いいかな?」



なぜか隼人さんが赤面して続きを促す。



「・・・すみません、どうぞ」



「チッ」



舌打ちをした奏は誕生ソファーに座り私に手を伸ばす。



どうやら彼の専用席らしいので隼人さんの座っているソファーの、反対側に腰掛けようとしていた私はまたまた舌打ちを食らってしまい、狭いのに奏と一緒に座らざるを得なかった。



「でね、結論から言うとね、」




隼人さんはもはや慣れたらしく、平然と話し出してしまう。



それも、どうかと思うな?

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