第17話

「お前の話を聞くには外じゃだめだろ?だから俺の部屋。」




「・・・そうなんですか?分かりました。」




「いやいや、ゆいかちゃん、奏の部屋って女は入ったことないからね?

かなり凄いことなんだけど?」




「でもそれは私には関係ないことですから。私は話ができればどこでもいいです。」




早く終わらせたいし?



見ると前の2人は目を丸くしてこちらを見ている。



「なんですか?」



「い、いや、奏ってさ、関東一の新城組の若頭だから女といえば媚びるか怖がるかだから・・・

家にあがれるなんてセフレ達なら発狂ものなんだよね?」




・・・セフレ。またか。奏もまりかと同じ。気持ちより快楽。



「・・・・・降ろして下さい。」




「は?」「あ?」「え?」




「降ろして下さい!!」




いきなり叫んだ私に皆はびっくりして見ている。




「私はセフレを作るような人間は大嫌いです!そんなやつらが私をこんな身体にしたのよ!部屋にあがれるあがれないなんてどーでもいい。関東一がなに?私には関係ない。早く降ろして!!」



私は叫ぶと走行中の扉を開けて外にとびだした。




「っっっおい!!」



奏の焦った声を最後に私の身体は飛び降りた衝撃を受けた。





・・・・・イタイ、イタイ。




デモ、コレデヤットシネル。




私は小さく微笑むと意識を手放した。

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