第2話

「死んじまえ夏生なつきのゴミクソ野郎!」




井倉 凛いのくら りん。今年で26歳。高校卒業後4年大を卒業して入社した会社でガツガツ仕事し続けて4年目。ようやく新人という枠から抜け出して自分なりの働き方を見つけ、余裕が出てきた所で高校生以来の彼氏ができました。


相手は同期で営業部の羽瀬 夏生はせ なつき。ちょっとお調子者な所はあるけど、仕事ではすごく真面目で優秀だって同期の女性はみんな彼のことを狙っていたくらい。



私はというと、正直気にならないわけじゃなかったけど、高校の時の大失恋以来、恋愛をする気になれなくて諦めていた。


そんなときに。



『井倉のこと、ずっと気になってたんだ。俺と付き合って。』



まさかの告白。流石にすぐには返事できなかったけど…。



私のいる企画部になにかと顔を出してはからかってきたりして…。確かにちょっと、いいな、とか思ってた。



人気がある割にそこらじゅうに良い顔してるようなイメージはなかったし、今思えば私を、思ってくれてたから、企画部にも来てたんだなって、思って。



何日か悩んでOKしたのが、いけなかった。

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