どっちでも良いんでしょ?
天川裕司
どっちでも良いんでしょ?
タイトル:どっちでも良いんでしょ?
「どうかしら?リサイクルできる?」
業者の男「そうですねー。見た目は綺麗だし、ざっと300万くらいで引き取らせてもらいましょうか」
「300万?!やった♪」
業者の男「明日、また伺わせて頂きますので、状態そのままにしておいてくださいね?」
「はいわかりました」
こうして業者の人は帰っていった。
「よかったね♪リサイクルしてもらえるって♪それも300万円なんて大金もらえるんだから嬉しいよね?まぁもちろん私にだけだけどw」
手足を縛られ、口にガムテープを貼られた少女が
主人公の女の目の前に座らされている。
少女「うぐぐ…ぐぐ…」
「ほらほら、そんなに力まないの。そんなにバタバタしたら傷ついちゃうでしょ?良い状態で引き取ってもらわなきゃいけないんだから」
そう言って女は、少女の頭をパチンと軽く叩いた。
少女「……痛ぇな…」
「……!?」
少女「あんた、私にこれだけの事をするぐらいなら、それなりの覚悟が出来てんでしょうね」
「え…な、なに…なんで…」
少女「しゃべれるのかって?そうよね。ガムテープ貼られたままで普通はしゃべれないよね?」
少女「でもアタシは違うの。そんじょそこらの子供だと思って誘拐してきたのがあんたの運の尽き」
少女「あの業者も業者。こんな世界がほんとにあるなんて、人間の世界もどこまで落ちぶれたもんだかw」
「は…は…ひぃっ!」(恐怖の虜になっている)
少女「あんな業者(てあい)はね、こうしてもきっと問題ないわ」
次の瞬間、主人公は一旦気を失い、
一瞬の闇を通り抜けて少女を見上げる形となった。
「…う?!うぐぐ…!ぐぐ〜…!」
少女「どう?さっきまでの私の気分は?あたし、さっきまでこんな事されてたのよ?他人の痛みをちゃんとわかる人にならないとね」
「ぐぐ〜〜!…ぐぐう!」
少女「…まぁそれがわかったところで、あんたに先は無いかw昔から教えられてきたでしょう?自業自得よ」
(翌日)
業者の男「こんにちは〜。おっ、なんか人、変わりましたね」
少女「ええ。ちょっと事情ありまして。こちらを引き取ってもらっても良いでしょうか?」
業者の男「…ええ問題ありませんよ。では約束のご報酬は口座の方へ」
少女「現金で頂けます?あたし口座使わないので」
業者の男「…wしっかりしてますねあなたも。ええ分かりました。じゃあ手渡しでお渡し致しましょう。こんな素材、めったに手に入るもんじゃありませんからね」
少女「どうも」
「ぐぐぐ!!!ぐう!ぐくう!!」
業者の男「ほら静かにしろ!ったくうるせぇリサイクル品だ」
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=jboJW7h8iuU
どっちでも良いんでしょ? 天川裕司 @tenkawayuji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます