ゴールドフィンガー ー前編ー

『市立二見草第3高等学校』で行われた学祭に来たリタ達

マックスも日本の学祭を見たく休暇を利用して来日していた


アルーは体育館で遠々距離から壁越しに投げるストラックアウトをする

最初は何も装備していない状態で遊んでいたが

やはり投擲、投球動作が苦手で届かずマックスは[スケルトン]を着けた


以前とは違い周りから男子学生のカッコいいという目線を浴びてか嫌がらなかった


マックスは運用を終えた[スケルトン]の整備をしていた

あまり使ってなかったので

グリスの減りはないだろうと替えを用意をしてなかった

しかし予想に反し、劣化が早く塗布せざるを得なくなった


その様子を見ていた学生の助言により

弥縫策びほうさくとして技術部から借りる事にした


『技術部室』にいたのは

転校して来たばかりの椿 サキだった

学祭に出すおり紙をするアームロボットの最終調整をしていた

転校してきてクラスの皆に技量を見て貰うのに

懸命に造ったもので自信作だった


“アルーとおり紙対決したいです!、自分の技術がどのぐらいか知りたいです!”


その事を聞いたマックスは

スマホにてアルーの[記憶されている遊び一覧]を確認

[おり紙]が記憶されていたのでOKを出した


体育館に戻り、その事をリタ達に伝えた

リタは“アルーは遊びを伝える目的で生まれたんだから

伝統的なモノを折ろう”と提案


キースは『ハイテクベーゴマ部』で

ダウンフォースを操る怪しげなコマに連敗を喫していた

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