第7話大切な者を失う痛み
村人の一人が近衛兵の衣を纏っていることに安堵したのか不用心に近づいていく
待ってろ今、呼んできてやると村民の一人が家に潜んでいる私を呼びに行こうとする。
背後を見せた瞬間、村人の体を鋭利な剣が突き刺した。
村人が自分が貫かれたことに気づく前に切り裂いて見せた。
謎の近衛兵とは別に黒いマントを来た何者かがいつのまにか侵入していたのだ。
この者ただ者ではないと踏んだ私は潜ませていた身体を表にだした
私が見ただけでもゼバスに近しい剣技の実力を感じ取れた
敵がなぜこんなところまでそんな疑念が払えずにいた。
そんな疑念を目の前にいる者達に確認し、晴らさなければ心の平穏を保てない。
あなたたちが私達を襲ったのね?
そんな疑問を彼にぶつけると彼はニヤリと笑い
なぜそう思うのですかと逆に聞き返してきた
あなたの剣技はゼバスに近いものを感じさせられる。近衛兵をあっさり倒せる力を持っているとしたらあなたしか考えられない。
その質問に答えてやろう。
確かに倒したのは俺だが、俺であって俺だけじゃない。
そう答える謎の黒いマントを着た者
そうかあの執事はゼバスと言うのか、、、そうぽつりと言い放つとマントのフードをゆっくりと頭から離しこう答えた。
あの野郎は今まで戦ったどの奴よりも強かったと興奮気味に笑い始めた。
あまりの興奮に両腕を広げ、瞳孔を大きく開かせ、悪魔のように笑う様子は常軌を逸しているように感じ取れた。
彼は周りなど見えておらず、自分の世界に完全に入り込んでしまっていた。
考えられるか?近衛は正直、拍子抜けもいいところだったが近衛よりも段違いに強い執事なんて聞いたことねぇよとまるでゼバスと一戦交えてきたかのような発言をした
私はゼバスをどうしたの?と問いただした。
少しの沈黙が続き、返ってきた返答は
『ころしたよ』ただ、その一言を呟いた。
しばらくあんな猛者とは出会えないだろうな。ククク
戦いにおいての技術力がすば抜けていたなどと興奮を隠しきれないように話す
彼の言葉を聞いたとたん、涙がぽつぽつと流れる。私の悲しみに染まる顔を見た村人が、私が怒りを覚えるよりも前に切り刻みにしていた。
興奮気味になっていた二人の刺客は油断からか瞬く間に村人たちに処断された。
悲しさからかしばらく何も考えられずにいた。となりにいるカルロスも同様に
そんな私達を見て村人が仇は討ったぞ安心してくれと励ましてくれた。
シーフが訪れるそれは死の宣告 @shief_1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。シーフが訪れるそれは死の宣告の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます