第4話最強の称号を持つ者

彼はフイメ王国のセフィール家 長男 セフィール:バロソレット 次期国王だ

髪の色は黒髪でロング 身長は180といったところだろうか 思っていたよりも細身で聞いていたイメージとは少しかけ離れていた

私は馬車から降り彼に挨拶をする

お初にお目にかかります シシマニガミ国 王女 アイラム:ハートと申します。

この度はご招待、感謝致します。

そんな挨拶を交え王宮の中へと入っていく

王宮の中は綺麗な芸術品ばかりで溢れており絵画に骨董品、置いてある机から椅子までどれも一級品だろう。

芸術品に目を奪われていると

王子の側近と思われる者にこちらにお入りくださいと

会談室へ案内される 



会談が始まり

貿易の内容だったリ怪しい動きを見せている組織の話も会談の中で挙げられた

組織の情報を入手した際は報告を願いたいとの助力を求められ私は協力する意思を見せた



皇帝から王国同士の関係をより一層、良好、強固なものとすることを目的とした親善試合をしろというお達しを受けたことを伝えられた。

各国の代表を選抜しトーナメント制で競い合わせるらしい。


皇帝は13ある国の頂点に君臨し、13国全てを統括する。

皇帝からの通達はフイメ国が全て直々に受領しており12国全てにフイメ国が自ら通達を行っている

皇帝からのお達しは毎回フイメ国が担っており、他国の中にはフイメ国の優位性を妬む者もいるだろう。

皇帝からの寵愛を受ける理由はフイメ国が所持している国家力を警戒してのものだろう。

12国すべてに直接通達しているため時間がかかるようで親善試合の日程については他国と協議の上、改めて使者を通じて連絡するとのことで会話を終えた。

そして会談は滞りなく進み


王子はため息をついたと思うとここからが本題なんだがと眼光が鋭くなった

海岸沿いに地面が例えるなら鎌?のようなもので抉られ悲惨な状況へとなり果てていたとのこと

数週間前にその周辺を警戒していたフイメ国の警備隊が発見したらしい

地面が抉られた跡地からは高濃度の魔力が残っていたとのことだった。

私が海賊の関与を疑うと彼はそれをすぐに否定した。

どうやら海岸沿いの件があったとみられる直近の間に海賊に怪しい動きは見られなかったとのこと。

(海賊は国家間での取引 貿易の邪魔をいつもしており、我が国 シシマニガミ王国は複数回にわたり襲われている、ただ隣国には一度も手を出さず、一見、野蛮に見えるが慎重かつ的確な判断で強奪を繰り返し成功させている) 最近では手口や戦法に変化が現れ巧妙さも増し、頭目の世代交代があったのではないかと推測しているらしい


フイメ国の戦闘レベルは他国の平均レベルを大きく超えており

バロソレットは最強を誇る隣国の中でも王子として最強の称号を所持している。

猛者だらけの中で最強の称号を手に入れるということがどれ程、凄いことか武力に疎い私にも肌で伝わってくるものがある。

目視で見ただけでも多大な魔力を所持していることがわかる。

隣国の王子に依頼を受けたのは海岸沿いの地面を抉ったことに留まらず、高濃度の魔力を残存させるだけの力を持った人間の捜索を頼まれた。

1部隊に匹敵するかもしれない戦力を所持している可能性を秘めた者を何の情報も無く野放しにすることは最強と称される隣国も避けたいらしい。

会談は予定通り進行し終了した。

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