第16話

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「明日から、仕事だねー。」




口を尖らせて、お皿を運んでくるはる音さん。


すごく不満そう。



あれから、すやすや寝続けるはる音をよそに、少し早めの夕飯を作って、はる音を起こして。


まだ眠そうなはる音を起こしながら、ご飯を食べた。

この調子なら、夜も問題なく寝てくれそうだ。



「ん、何笑ってるの。幸人くん。」



私見ていつも笑うんだから、と頬を膨らませている。




「それは、可愛いからだよ。」


「また、ばかにしてー。」


「バカにしてないって。」


「うそ。幸人くんは、嘘吐く時、癖あるもん!」


「ん…?」



くせ?何だ?



「お、教えないもんねーだ。」



あっかんべーをして、お風呂に逃げ込んだはる音。

癖って、何だ。


てか、あっかんべーって…



「…ちょっと古いな。」



緩む頬を隠すように呟くと。


う、うるさーいとお風呂場から聞こえてきた。





本当、かわいい。







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