第97話 魔物の主
おはようございます。ロウです。朝は寒いです。
箱庭から雪原に出ると
ロコに新しい魔法道具を作ったんだ。鍛冶の練習で自作したパーツに熱の魔法を付与してあるんだ。この暖房用のパーツを使って二つの腕輪を連結している。これでロコも腕輪が二つになるし、暖房用のパーツに魔力を込めれば寒くない。
一つ目の腕輪は剛力効果の
俺は代わりに器用効果の
頑強効果のスキル習得は盾を使ってボスの攻撃を耐えていたら覚えるのかな? 意図的に頑張らないと難しいと思う。器用効果は鍛冶でも使えるから同時に頑張って行きたいよ。
結界があるので寒さよりも視界が悪いことに苦労しながら雪原を進んでいく。だんだんと魔物の気配を感じる事が多くなってきた。ダンジョンの方角はあってそうだ。もちろん一匹も逃さずに倒している。今の所、全て灰色の豹でグレイレパードというんだ。解体した皮の名前がグレイレパードの皮だったんだよ。
進んでいると先の方で戦っているような動きを感じた。気配では魔物同士が戦っているみたいだ。仲間割れかな? ダンジョンを出た魔物は自由だからね。そういうこともあるのかもしれない。倒す必要があるので近づいていく。
体が大きく少し青を
それに対してグレイレパードの方も魔法を使った。氷属性だと思う。キラキラと輝くものが吹きつけられたタヌキたちが凍り付いていく。水魔法も相性が悪いみたいで凍らされて途中で落下していく。逃げようとしたタヌキたちも、グレイレパードの方が素早くて先回りされて凍らされていく。
戦いの決着はついた。しかし、グレイレパードには悪いけど第二回戦だ。どうやらロコが戦ってみたいらしいので、魔法の準備だけして見守る。雪原なので隠れる場所がなく気配は消していても姿は見えているのでばれている。グレイレパードがこちらを向いて戦闘態勢だ。
ロコが勢いよくグレイレパードに向かって飛んで行った。グレイレパードはびっくりしたような雰囲気で避ける。まあ、普通は頭の上のスライムが飛んでくるとは思わないよね。
俺を警戒しながらもロコと戦い始める。グレイレパードも素早いので直撃は避けている。最初から氷魔法を使うが、ロコは結界を張って突撃していくので効かない。たぶん、熱の魔法道具があるから凍らされることもないと思う。
ロコも魔法を使い始めた。アクアウォールを使っての連続攻撃だ。避けられても壁を作って追撃していくロコに、グレイレパードも攻撃を受け始める。するとグレイレパードの魔法が変わった。キラキラした氷が集結したような宙に浮く盾を出してきた。
ロコは盾を避けて攻撃しようとするが、自由自在に動かせる氷の盾は攻撃を受け止めていく。だがグレイレパードは攻撃が出来ていない。氷の盾で受け止めたロコを爪や牙で攻撃しようとしても結界があるので、逆にロコに攻撃のチャンスを与えてしまう。
グレイレパードはロコの攻撃に合わせて、氷の盾を叩きつけるような動きに変えてきた。氷の盾で守りつつ殴ってきているんだ。ロコはそれに真正面から受けて立つみたいだ。何度もぶつかり合うロコと氷の盾。ロコの会心の一撃を受けた氷の盾が破られ、グレイレパードに攻撃が届く。
遠くまで吹っ飛んだグレイレパード。それを追いかけていくロコ。グレイレパードが体を伏せ、耳を伏せて泣きそうな声を上げて降参したようだ。そこへロコが追いつき頭に乗っかる。そのまま動きがない。ロコに話しかけに行く。
「ロコ。勝ったんだね。かっこよかったよ。それでグレイレパードはどうするの? 子分? 仲間になったの?」
どうやらグレイレパードを子分にしたみたいだよ。どうしようか? まあ、飼えなくはないけどね。人魔の絆と育成スキルの合わせ技で話しかけてみる。
「群れの仲間になるのかい? 俺の指示にも従ってもらうよ?」
「グルゥ」
なんとなく伝わってくるけど、了承しているみたいだ。そのうちこの子も加護がもらえるかな? このままだと会話が難しいからね。そろそろお昼が近いし丁度良いから箱庭に戻ろう。先に育成スキルでグレイレパードが箱庭でも大丈夫か確認する。
どうやら箱庭の家の中なら大丈夫みたいだ。家の外は地面が暖かいので毛皮的に暑くて良くないみたいだ。服で調整できるから箱庭の温度をもう少し下げようかな。ロコも熱の魔法道具があるからね。まあ、今はこのまま中に入れてしまおう。
「君を今から群れの巣に魔法で移動させるけどいいかな?」
「グルゥ」
「ロコ。箱庭の家に移動するから子分に説明よろしくね」
ロコが頷くように揺れる。ロコとグレイレパードを箱庭の家の中に収納する。脳内でちゃんと移動したことを確認したら後片付けだ。グレイレパードが倒した魔物の群れを回収していく。周囲には魔物の気配はないので自分も箱庭に帰る。
箱庭ではロコが説明しているみたいだ。俺は昼食の準備を始めようかな。グレイレパードはタヌキを食べるみたいだから、凍ったタヌキを溶かして用意しておく。ちなみに、正式名称はタヌキじゃなくてファングラクーンだったよ。
自分用に作ってあったスープと肉野菜炒めを出して、ロコ用に野菜と草、そして水は二つ用意して呼ぶ。
「食事にしよう。ロコ」
ロコとグレイレパードが来るので名前を付けようと思う。呼ぼうとして名前を付けてないことに気づいたんだ。忘れていたよ。
「君の名前はウルだ。これからよろしくね」
「グルゥ!」
どうやら喜んでくれたみたいだ。ウルに情報閲覧発動!
【名前】ウル
【レベル】37
【クラス】ブリザードLV21
【称号】攻略者LV4
【加護】なし
【スキル】柔軟LV10、魔力
【魔法】
ちゃんと名前がウルになっている。ウルはブリザードグレイレパードみたいだ。ダンジョンを出る時に攻略もしたみたいだ。それとも攻略しないと出れないのかな? レベルやクラスが高めで体も大きいし、ウルはボスだったと思うんだけど、迷宮の門番の加護がない。門番の役目が終わって自由になるとなくなるのかもしれない。
魔法は氷属性だ。氷の結晶で出来た霧を操るのかな? 自由度が高いね。盾に出来たなら鎧のように纏えそうだけど、レパードの場合は逆に動きにくいかもしれない。基本は温度を下げて凍らせるのかな? 最初はそんな感じで戦っていたと思う。まあ、実際に後で見せてもらえばいいか。今は食事をしよう。
「それじゃあ、食べようか」
ウルは用意した大きい敷物の上で豪快にファングラクーンを食べ始めた。ロコはいつも通り、ゆっくり味わいながら草を溶かしている。自分はまずスープからだ。熱の魔法を付与した服は着ていたけど、顔は寒いし景色が寒そうだから温かいスープが飲みたくなる。
急に出来た仲間だけど大人しくて大丈夫そうだ。ロコが見てくれているので安全だと思う。それにダンジョンはウルに案内してもらえば良さそうだ。ついでにダンジョンも攻略しておこう。その時にダンジョンでウルの食料も確保しておきたいな。
忘れていたけど俺はスライムテイマーでもあったんだよ。スライム以外の魔物が増えたからモンスターテイマーかな? まあ、今回はロコの子分なんだけどね。
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