第50話

これ以上取り乱さないよう呼吸を

整えるのに意識を集中させていると

すぐに終わり解散となった




更衣室でそれぞれが着替える中

今日のタイムが一番早かった花宮が周りと

喋りながらも誰よりも早く着替えて

飛ぶように出て行った




「騒がしい奴だね」




「はぁ手のかかりそうなやつだよ本当。」




「・・・」





「それで?義一お前は大丈夫なのかよ?」




「顔色悪すぎるけど?」




ぼちぼちと新入生たちがはけていき

俺たちしかいなくなった頃二人が聞いてくる




「あぁ、」





「見つけたのか?」



翼が視線をこちらに向ける

まだ何も言ってないのになんでわかるんだ本当。





「・・・あぁ。」




「それが花宮の知り合いっぽい彼女?」




「二人いなかったか?」

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