第40話
でもどこか憎めないのは
こいつの泳ぎがどこか他のやつとは違って
いつも必死で切羽詰まったような鬼気迫る表情をするからだった
いつも調子良くてヘラヘラしている
底抜けに明るそうな何も考えていないような
ちゃらんぽらんなのに
スタートに立つと目の色が変わる
そこが気になってあいつから目が離せないでいる
部活を仕切るものとして
後輩たちは分け隔てなく面倒をみているつもりだが
あいつだけはなぜか目を離すと危ない気がしてしょうがない
そんな後輩にかまけてたら目立つ幼馴染
二人にも変化があった
いつも仏頂面で表情の変化もほぼないような
あいつが今にも泣きそうな顔をして一人の生徒を見つめていた
バカみたいに手を振っていた花宮の友達か?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます