第30話

その後のレースも見入ってしまって

あっという間に終わった




那智と二人で先に外で待っていると

まだ髪の濡れた想太が走ってきた




「あんだけ泳いだあとなのに

疲れることを知らないわけ??」




「俺の体力舐めんな!

あれぐらいじゃなんともないね!!」




『お疲れ様。

本当に早くてかっこよかったよ』




「お!まじ!嬉しいさんきゅーな!

どっかの誰かさんもまずは労ってほしいわぁ〜」




「そんだけ元気なら労う必要ないってことよ!

まぁでも負けなかっただけよくやったわ!!」




「なんで上から目線なんだよ!!」

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