第16話

この大学の有名な場所で

春になると大学にお花見に来る人がいるくらい

圧巻の桜並木が続く道があった




四季の中で春が一番好きだ



暑すぎず寒すぎず何かが始まりそうな

ふわふわするような感覚



暖かい空気に包まれ

この桜のピンクも好きだった



けど散っていくその様は寂しくて

言い表せない感情が表現されているような気がして

どうしようもなく悲しくなる




風が吹き桜の花が舞い上がる



その刹那、懐かしいような切なさが湧き上がった

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