プロローグ
第1話
ずっと、何かを忘れているような
どこかひとつピースが欠けているような感覚を
物心つく前から抱えていた気がする。
それを言葉には形容できない感覚で
誰にもそんな話をすることもできずに
春、私は大学生になった。
新しい環境、
新しい生活が始まる
この季節が来ると何かが変わるんじゃないかと
毎年のように期待しまう
探している何かがいつか見つかるかもしれないと
どこかで期待してしまう自分がいる
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