第7話 冴香がライブ配信で……※性描写あり
「お待たせしましたー! 今日もね『サスクル』で遊んでいこうかなと思います」
同接は1万をちょっと超えるぐらい。まぁまぁだ。
リスナーは、すでにコメント欄で盛り上がってる。
画面には、メタリックな青と紫が光るアーマーに、電子的な光のエフェクトが走る異色の騎士が立っている。
鋭い目元がヘルメットから光を放ち、肩にはバイオメカのパーツが取り付けられている。まさに近未来的な騎士だ。
「カッコイイでしょ? カスタマイズしてみた。まさにサイバーパンクって感じじゃない? どう?」
『カッコイイ!』
『センス良すぎだろw』
『未来の騎士って感じで好き!』
『今日、彼女とコラボじゃないの?』
「お、みんなありがとうね。装備はね、ちょっと課金した。彼女ね、コラボの予定だったんだけど、連絡が来ないんだよね。もうちょっとしたら、来るかもしんないんで、その時は繋げますね」
画面には、暗いネオンの街並みを背景に、キャラクターがエネルギーソードを手に、敵と戦い始める。画面いっぱいに広がるビル群の明かりが、キャラクターのアーマーにも反射して幻想的だ。
「さあ、敵さんたち、こっちに来い!」
敵が次々と現れる中、キャラクターを操作し、華麗に剣を振る。エネルギーがほとばしり、紫の火花が散る。
『動きめっちゃ早いな!』
『アーマーの光がめちゃくちゃ綺麗!』
『このスピード感、サイコー!』
『動体視力半端ないね』
「この光のエフェクトかっこいいよね」
『お前が一番かっけえわw』
『いつか俺とも対戦してくれ!』
『ボス戦、見応えありそう!』
「OK、対戦よろしく~。取り合えず今日はガンガン進んでいきましょう」
俺は、冴香の事が気になりながらも、バーチャルの世界と、マネーゲームを楽しんでいた。
1時間、2時間と時が過ぎる。
キーボードの隣に置いたスマホが黄色く光り、何度目かの通知を知らせた。
SNSの更新やニュース速報。
特に目ぼしい情報はないため、スルーしていた。
しかし、俺はその通知に全神経を奪われる事となる。
『ガッキーが動画配信を始めました』
「え?」
電話やLINEは着ていない。
「ごめん、ちょっと待ってて」
俺は一旦ゲームを離脱して、スマホで通知をタップした。
配信は既にスタートしていて、同じ高校の制服姿の女の子が椅子に座っている。
女の子と表現したのは、それが冴香なのかどうなのか判断できなかったからだ。
顔が上半分映っていない。
カメラのアングルは足元から上に向けられていて、顔は見切れている。
しかし、かなりの確率で、冴香のような気がした。
女の子は、おもむろに両足を椅子の上に乗せると股を広げた。
スカートの中身がもろに映し出される。
背景は暗すぎて、どこなのかはわからない。
下かライトアップするかのように、股の間を中心に映像が映し出される。
「何これ。一体どうなってる?」
もちろんこんな映像をYouTubeは禁止していて、運営に見つかったら一発BANだ。
チャンネルは永久追放だろう。
「ごめん、みんな。今日はこれでライブ終了します。またね」
〆の挨拶もそこそこに、俺は配信を終了した。
しかし、この行動が仇となってしまう。
行き場を失くしたリスナーは、冴香のチャンネルに飛んだのだ。
視聴者は瞬く間に増えていき、ついに1万人を超えた。
冴香の表情は見えないが、唇は震えていて、時々ぎゅっと何かに耐えているように噛みしめる。
音声ボリュームを上げると、突如ウィーーーンとバイブ音が鳴り始め、冴香の体は硬直して仰け反った。
この状況がどういう事なのか、男なら誰でもわかるだろう。
膣内に遠隔バイブが仕込まれているのだ。
耳にはイヤホンのような物が嵌まっている。
誰かが指示を出してる?
カメラは中心に冴香の広げられた股を捉えていて、じんわりとシミが広がるのがわかる。
俺は混乱している脳で、ようやく『なんとかしなきゃ』という思考に至り、スクールバッグから財布を取り、出かける準備をした。
助けなきゃ。
これは誰かに拘束されていて、無理に撮らされている映像に違いない。
その『誰か』には心当たりがある。
しかし、どこに行けばいいのかなんてわからない。わからないまま俺は家を飛び出した。
助けなきゃ。その一心だった。
スマホはライブ配信を映したまま。
俺は、うめき声をあげる冴香に気を取られながらも、周囲を観察した。
古びた床。パイプ椅子。恐らく電気の点かない場所。
情報量はごくわずかで、焦りだけが増幅していく。
しかし、俺は見つけたんだ。
映像の端っこに写り込んだ赤茶色のシミのような物。
『これは血でしょうか?』
という冴香の惚けたコメントを思い出す。
学校だ!
校舎裏の掃除用具入れ。
俺は階段を駆け下りた。
その時だ。
『…………くだ……さい。冴香の…………に、………くだ、さい』
途切れ途切れに卑猥な言葉を連呼する音声が聴こえて、配信が終了した。
俺は発狂寸前で、全速力で学校に向かった。
・・・・・・・・・・・・・
※セリフの詳細は、ノクターンでm(__)m
こちらでは書けないので、詳細の描写はR18版をお待ちください
で、お願いです。
続きが気になるー! と言う方は是非星★★★をください。
よろしくお願いします!
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