第73話

Iさん家に預けてから数日後に、織物みたいのが多くでてる日が続いてた。




病院に確認したが、痛がったりしてなければ様子見で大丈夫と言われた。





それから、数日後の日曜日。






『ララ、今日はお家に帰るよ』





横になってるララに近づき、優しく撫でる。




その手にララが頭を押し付けてくる。





『ララちゃん、最近夜中に鳴くの。』




クーン、クーンと鳴くらしい。





『ララ、今日は一緒にいようね』





家に帰ってから、ララはあまり動かず、ソファーに座る私の横に寝っ転がる。




そんなララを撫でながら、愛おしく思う。





そして、それから数日後。




私が仕事の為に1度、帰らなきゃならない時間。




ララのお尻辺りが濡れてる。





『あら?これって破水かな?』




Iさんに尋ねる。





『え?!病院に電話してみて?!私はタオル持ってくる!』





病院に電話をして、破水かもしれないと言うとすぐに連れてきて下さいと言われた。




病院に電話した後、お店のママに電話し、お休みを貰う。





『Iさん、タオルありがとう。』





ララをタオルに包み、キャリーの中に入れる。





『私もやっぱり行こうか?』





『大丈夫。旦那さんも帰って来るでしょ?すぐに産まれるのかもわからないし、連絡するね!』






『うん!何時でも大丈夫だから、電話してね!』





『うん!行ってきます!』






そして、病院に着けば受付と同時に、ララは中に連れて行かれる。




ララ、頑張れ。





そう、心の中で思う。






そして、数十分後





『Oさん、お入り下さい』





診察室から先生が顔を出す。





『あ、はい!』






診察室の中に入っても、ララはいない。






『やはり、破水でした。そして、今お腹の中には、1匹しかいません。』





え?3匹じゃなかったの?






『2匹は途中で流れてしまったみたいです。』






『そ……うですか。ララは大丈夫ですか?』





『ララちゃんは今の所大丈夫です。ただ、赤ちゃんが少し弱ってるかもしれません。帝王切開になりますが宜しいでしょうか?』





『はい!大丈夫です!ララを、赤ちゃんをお願いします!』





『では、これから始めますので待ち合い室にでお待ち下さい。』

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