第72話

そして、2回の交配が終わり、病院には約1ヶ月後に受診した。






病院には私とララだけ。




病院が終わってから、Iさん家に行く。






検査の為、ララは中に連れて行かれ、私は待ち合い室で待機。






『番号札、13番の方1番室にお入り下さい。』





アナウンスが流れる。




13番は私だ。





『失礼します。』





ララは台の上にいる。

私は1番室に入り、ララに触れればララも近寄ってくる。





『おめでとうございます。確認出来たのは3匹ですね。』






ララは妊娠していた。




この1ヶ月、食欲が落ちたり吐いたりしていたが、やはり悪阻のようなものだったのか。





ブリーダーさんにも言われていたので、あまり慌てはしなかった。





そして、病院でも色々と説明され、ララを連れてIさん家へ。





『Yちゃん、ララちゃんお疲れ様。どうだった?』





『ララ、妊娠してたよ!3匹確認出来たって!』





『わー!本当?!嬉しいね!』





そんな会話をしながら、病院での説明をIさんに伝え




出産は約1ヶ月と数日後。





1ヶ月の前半はララと暮らす我が家

残りをIさん家でララを預かってもらうことにした。



ララを預かってもらう気は無かったが、Iさんからの申し出だった。




我が家にSはいるが、夜は寝てしまえば起きない。



仕事中に何かあっても困るのでIさん家へと甘えさせてもらった。





Iさん家にララを預かってもらってる間はお酒を飲まず



Iさんの旦那さんが仕事に行ってから、私はララに会いに朝からお邪魔させてもらう生活をしてた。




そして、Iさんは何故か居間に布団を敷いていた。





『Yちゃん、ララちゃんと横になってあげて。』





ララはやはり我が家から持って行った、ベットマットで寝ていたらしい。


そのベットマットの上には、私の服も置いてある。





『Yちゃんもあまり寝てないでしょ?お昼寝してて。』





『Iさん、ありがとう。』





『良いのよ。私とサンも寝てくるからね!』





私は毎日、ララに会いにIさん家へと通う。

日曜日だけ、ララは我が家に帰って来る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る