第70話

ララはシーツの上でクルクル回り、用を足す。




『ララ、偉いね』




笑いかける。





『サン、下ろして大丈夫?』




『はい!大丈夫です!』




シーツを交換して、匂いが漏れない袋に入れる。




2匹はお尻の匂いを嗅ぎ始める。




2匹でクルクル。クルクル。





『ララちゃん、綺麗な色だね。』




『ありがとうございます。』





私とIさんは2匹を見守りながら、話す。




私より5歳年上のIさん。

話しやすく、お姉さんみたいなタイプの人だった。




この日を境に、毎週Iさんの自宅に訪問した。




ララとサンくんが仲良くなるように。



最初の内は、遊んでもすぐ私の足の上に来てたララ。




それが3回目くらいから遊ぶ時間が長くなっていった。




サンくんはやはり男の子だからか、少しゴツゴツしている。




Tちゃん家の愛犬もそうだったな。





段々と仲良くなる、ララとサンくん。




そして、ララの生理が始まり少し経った頃。




ララとサンくんは、交配をしにブリーダーの元へ。




ララはマスクみたいのをつけて、吠えないようにしていた。



後はブリーダーさんにお任せした。




交配回数は2回。



2回目の交配日は数日後。




私は2回とも、ララを直視出来なかった。

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