第56話

ララが1歳になり、店が変わり、まだAちゃんと住んでる時。


1度だけ、Aちゃんにララをお願いしてSの家に泊まりに行った事がある。




その数週間後位から、Sと付き合うことになった。




Sとは、ララが7歳になる頃まで同じ時間を過ごした。





まだララを飼い始める前。




元々、生理不順ではあったが不正出血が増え




産婦人科で検査をしてもらった事がある。




その時の結果は再検査。




不正出血も有ったり無かったりが続き、病院に行くのをやめてから約1年。




Sと付き合い始めてから数週間が経った頃。





店が終わり、Tちゃんと途中まで一緒に帰り、1人家の方に向かってる時だった。




立ってられない程の腹痛が襲ってくる。





『……え?』





私はコンビニの前で蹲る。





地面に両手をつき、座り込み、倒れない様にするのが精一杯だった。




ララが待ってる。




帰らなきゃ。





そんな事を思っている内に痛みは徐々に引いていく。





きっと数分だったと思う。




でも、あの時は長く感じた。




痛みが治まってきてから、家へと歩いて急ぐ。




家につく頃には、痛みは無かった。




『ララ、ただいま。』





部家に入り、ララにお菓子をあげ、部屋着に着替える。

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