第41話

一服しながら、考える。





今までこんな事は1度も無かった。




ララがこうしてしまったのには、理由がきっとある。




一服を終え部屋に戻り、窓を閉め




トイレマットより少し手前で座る。





『ララ、おいで』





チラっとこちらを見るが出てこようとはしない。





『怒ってないよ。おいで』





太ももを叩き、もう一度呼ぶ。






チラチラこちらを見ながら、上目遣いでゆっくりとこちらに向かってくる。




そして、私の目の前で座ってしまう。





私は、ララの頭を撫でながら




『寂し思いをさせてごめんね。』




ララに謝る。




私からすれば、遊びに行ったり、飲みに行ったりも、たかが数時間。




だけど、ララにすればきっと違う。




遅い時は半日、ララは1人で過ごしていたから。




『ララ、ごめん。』




ララにこうした行動を取らせてしまったは




私の行動からだったよね。




ハウスって言ったとき、怒鳴ってしまってごめん。

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