第37話

Hポンが帰ってくれば、やはり吠える。




『ワンワン!ワンワン!』





『Yちゃん、ただいまー!ララちゃんただいまー!』





『おかえり!ララ、吠えないよ。』




ララを抱き上げて、Hポンをお出迎え。





『ちょっと部屋着に着替えてくるね!』




荷物を持って、部屋に入るHポン。





『ララ、Hポンだよ。』




私はララを抱っこしたまま、ソファーに座る。





『はい、Yちゃん、お土産。』




部屋着に着替えたHポンが居間にやって来る。





そして、私の隣に座り、お土産をテーブルの上に置き




ララの方に手の甲を伸ばしてくる。




ララは匂いを嗅ぎ始める。




『Hポン、抱っこしてあげて』




ララをHポンに抱っこしてもらい、私はお土産に手を伸ばす。




中を見なくても分かってはいた。



私の好きな東京バナナ。





『ありがとう』




『いいえー、ララちゃん可愛いね!』





Hポンは私をそっちのけでララを構う。





後々、Hポンは東京で暮らしてる時に




チワワを2匹飼い始めた。

その2匹は、今どうしてるのかな。



元気に暮らせていると良いな。




そして、この数ヶ月後には



Hポンと別々に暮らすようになる。

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