第36話

そして、初めてララの過ごす夜。




『ララ、そろそろ寝るよ』





抱き上げて、ララをベットマットへ。




『おやすみ』





頭からおしりの方に撫でる。





一緒に寝るのは良くないと聞いたことはあったが、理由を良く知らなかったし、そこはあまり気にしなかった。




私も布団に入り、ララの方に身体を向ける。




するとララは




自分のベットマットから、私の布団の中に入ってくる。




横向きの体制でいる私のお腹辺りに丸くなり




何故かおしりを向けている。





今はそれが、愛情表現で信頼の証だと知っているが




当時の私は知らず





何度か頭の方を向けるように、体制を直していた。




直しても、直しても、おしりを向けるので




おしりを優しくポンポン撫でて





『おやすみ。ララ』





寝ることにした。




あまり構ってはいけないと聞いていたのに




構い過ぎたかな?なんて思ったり




布団に入れないほうが良かったのかな?なんて思ったり




そんな事を思いながら眠りについたのを、今でも覚えている。

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