第29話

覗けば、テコテコ歩いてる。




ドアを私が通れる位まで開けると、気付かれ




キャリーケースに戻っちゃうかなっと思ったら、その場に座り込んでしまった。






私は部屋に入りドアを閉め、キャリーケースの扉を閉め、とりあえずゲージの上に置く。




ララが座り込んでるのは、トイレマットの上。

トイレマットはゲージの前に置いてある。




そっと近づき、トイレマットを軽くポンポンと叩き




『ここ、トイレだよ。』




教えてみた。



トイレシーツはペットショップで使ってたのと同じ物にしてある。





初めての躾だから、どうするのかよく分かっていない。




とりあえず、水を入れなきゃと思い、オアシスを外して水を入れる。





『お水も飲んで良いんだよ?』





オアシスを設置して、話しかけながら布団の上に座る。





いまだにトイレマットから動かず、私の事を見ている。





『ラーラ。』






名前を呼ぶ。

ただただ、呼んだだけ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る