第14話

その2匹を見つめる私に




『抱っこしますか?』





店員さんが話しかけてくる。





『この子達は姉弟ですか?』





違う返答をする私。





『はい!姉弟ですよ。こっちの子がお姉ちゃんですね。』





そう言って、店員さんが指で示す子は





私を、じーっと見つめる子だ。





色は、チョコレートタンで綺麗な色。

目の上に、まろの様な眉毛がある。

もうすぐ、3ヶ月になる子。



飼うなら女の子と決めていた。




『この子をお願いします。』





『抱っこですか?』





『いえ、この子と家族になります。』





吠えもせず、じーっと見つめる子。






弟より少し体が大きめな子。




私がケースに、ちょんちょんと触っても




その手の方に弟が寄ってきても




動かない子。





そんなこの子に惹かれた私。




これが、ララと私の出会い方だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る