第6話
『そっか。ユウキ君、好きな人いるの?』
『うん。ユウカ。』
『ユウカってお姉さんじゃ……だって、姉弟じゃけっーー…』
『知ってる。でも、ユウカ以外好きになれねぇんだ。ユウカ以外、可愛いと思えねぇんだ。』
『そっか……うん、今日はありがとう。これからも色々頑張ってね。』
『先輩も頑張ってね!じゃっ!』
先輩に背中を向けて校舎の方に歩きだす。
先輩に失礼な事言ってんのも
ユウカが好きな事がおかしいって分かってる。
でも、しゃーねぇじゃん。
小さい頃から一緒にいて
小さい頃からあの笑顔を見てたら
可愛いと思える女なんていねぇ。
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