本格ハイファンタジーを書いてみよう!
浅里絋太
はじめに 本格ハイファンタジーいろいろ
僕は以前から、非テンプレというか、全年齢向けのオリジナル世界観のハイファンタジーに挑んできました。
(これを仮に、本格ハイファンタジーとします。実際は伝奇から児童文学から広いですが)
僕の中での、本格ハイファンタジーのイメージですと、、
商業作品ですと『レーエンデ国物語』『精霊の守り人』『十二国記』『グインサーガ』『ゲド戦記』など。
特に僕は『ゲド戦記』の原作の大ファンでもあります。
『ゲド戦記』ではハイファンタジーでよくある光と闇や善と悪の戦いなどのモチーフから離れ、少年ゲドの自己探求が描かれました。
このように、(僕の思う)本格ハイファンタジーには、戦いや冒険以外にも、人生や人間性を探求する要素が強く盛り込まれることがあります。
僕はゲド戦記などの深みのあるハイファンタジーに憧れて、自分で書いてみている人間なわけです。
そこで今回は、こうした本格ハイファンタジーの執筆についてエッセイ的に書いてみたいと思ったのです。
世の中の、ハイファンタジーものを書いてみよう、って主旨の文献だと、『とりあえずナーロッパでテンプレ世界で』となりがちですが、本稿ではのっけから、フルオリジナルが前提です!
あえてテンプレを避けたい、というのではなく、書きたいことを突き詰めると、自然に独自の世界になってきたのです。
なので別に、テンプレがおもしろいや、って思う方は、テンプレでいいと思います。
ちなみに僕の作品ですと、公開しているものですと以下のようなものがあります。
▼蛇霊記
重厚な和風伝奇もので、宿命と善悪の統合をモチーフにした作品です。前回の電撃大賞の一次選考通過までいきました。まだまだラノベのメジャーに挑むには調整必要ですね。
https://kakuyomu.jp/works/16817330656184798794
▼滅びの国の魔女紀行
終末×魔女もので、才能と自己受容をモチーフにした作品です。
あるラノベ賞に応募中です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330669354890071
▼白花冥幻譚
重厚な和風伝奇もので、穢れと浄化、自己受容をモチーフにした作品です。連載中でして、完成したらカクヨムコンや電撃などに出します。
https://kakuyomu.jp/works/16818093083414000760
こんなものを公開しています。
見てのとおり、ラノベ賞に全年齢向けの本格ハイファンタジーを送っている変わり者です。。でも、それくらい描きたいと思っているテーマでもあります。
さて、この連載では、以下のようなことを書いていこうかなと思っています。
・ハイファンタジーでしか書けないこと
・どこに応募する? 児童文学?ラノベ?一般?
・ハイファンタジーでの神話や文化、学んでおくべきこと
・ハイファンタジーの世界構築
・キャラクター造形とコンフリクト醸成
・ハイファンタジーのストーリー構造(あえて作劇法に行き過ぎない)
・ハイファンタジーの結末の付け方
こんな感じで(作品執筆の隙間で)投稿していくつもりですので、宜しくお願いします!
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